内容説明
被災地の産業や生活の再生、直面する人口減少や高齢化社会問題、これらをランドスケープの再生から考えることは、震災からの復興のみならず、将来の地域や都市デザインを考えるための最先端ツールとなる。第一線で活躍する気鋭のランドスケープアーキテクトたちが提案する必須のデザインコンセプト集。
目次
1 「生存」のランドスケープを創出する(咄嗟のランドスケープ―生死に関わる地域のランドスケープ構造の顕在化;「高さ」の風景―緊急避難地をわかりやすく伝えるまちづくり;生存・救済のための公園緑地―水平避難と垂直避難のネットワークによる緑の災害インフラ整備 ほか)
2 「生業」と「生活」のランドスケープを再興する(水産業のレジリエンスと景観―漁業の生産施設、生産過程の景観要素としての価値の再評価;21世紀の日本型田園都市の形成―「支え」を考慮した自然立地的土地利用計画;被災農地の転用―耕作の継続が困難となった農地の積極的な転用 ほか):3 持続可能な「生圏」のランドスケープを展望する(自然環境のモニタリング―震災により変化した自然環境の把握・観察とその適切な再生支援;土地と景観のプロファイリング―文化的なインフラとしての土地情報の蓄積;生活の基盤となる景観の再生―文化のはじまりとしての景観 ほか)
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- 和書
- おんなの窓 〈4〉