ルネサンス・フィレンツェ統治論 - 説教と論文

ルネサンス・フィレンツェ統治論 - 説教と論文

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  • サイズ B6判/ページ数 403p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784944058020

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

松本直哉

22
刑死五百年を記念して1998年に出版された説教と論文。キーワードに原語が添えてあり、特にforma という語が多義的で、スコラ学の形相の意味だけでなく、(生き方の)本質、政治制度などさまざまな訳語。暴君による独裁で腐敗したフィレンツェの政治を宗教によって立てなおすために、なんぴとも首領とならない民主的な制度を作ることが本質であり救いを齎すと説く。教皇から破門されて死の危険が迫ってもいささかも揺るがない強い信念。それにしても五百年経ってもいまだに破門撤回されないのは驚きで、教皇はまだ自らの過ちを認めていない2020/03/15

うえ

11
見事な訳文・解説である…「一人の者の統治は良い場合にはそれ自体としては最良であるが、どんな共同体にもふさわしいとは限らない…また、複数の者の統治より安定していて暴政に変わりにくい」「一人の者の統治は、悪い場合は最悪である。ことに市民から暴君になった者の統治は最悪である」「ペストが市内にはびこる。日に百人を越す死者が出る。食料不足が進み、失業者も増える。「不当な利得」を非難するサヴォナローラの下で、撤退した質素で「正しい生き方」の中で、商業・経済活動はすでに著しく停滞していたからである」武装せざる預言者。2015/12/03

ユーディット

2
本当に頭の下がる解説付き訳書だと思う。聞いてみたいことは幾つかあるが色々と勉強になる2012/07/19

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