内容説明
そもそも人の死に、「いわゆる心臓死」と「いわゆる脳死」の2つがあるのだろうか?!人工呼吸器の発達が、「死」をわかりにくくした。人の死は、不可逆的昏睡を伴う自発呼吸の不可逆的停止である。脳死問題に深くかかわってきた法医学者が提唱する、「死の定義」の精密化。
目次
1 脳死問題の推移
2 医師も知らない人の死
3 医学から見た死とは
4 いわゆる脳死とは
5 脳死の定義ないし概念、ならびに脳死の人の脳
6 いわゆる脳死は人の死か
7 人の死亡時刻
8 臓器移植法と死体検案
9 臨終における知と情



