目次
第1章 入隊のころ
第2章 一流の連隊
第3章 感動的な出来事
第4章 北軍兵士の修羅場
第5章 単調な毎日
第6章 なかなか落ちないサムター要塞
第7章 何かが起こるのを待つ日々
第8章 悲しい報告
感想・レビュー
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まさる
2
南北戦争の北軍における最初の黒人連隊の1兵士の手記をまとめた書物である。本著は兵士の戦場体験記の枠を超えて、当時いまだに差別根強いアメリカ北部において、教養ある黒人がどのように戦争と時代に関わり、戦争を志願するようになったのか、その環境を知ることのできる貴重な資料となる。この戦争により奴隷制はアメリカから消えたが、彼らが真に法制上の平等を勝ち取るのは更に100年を要する。そして現在においても黒人と白人との経済においては大きな隔たりがある。本著をきっかけに黒人問題が解決に向け進展することを期待する2016/01/03