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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケイ
135
19世紀末のデカダンスから20世紀初頭のウィーンは性的公害(作者による表現)に晒されていた。戯曲やオペラ、絵画など。その渦中にいたクリムトやシーレ。もっとフォーマルであった同時代の第一人者のミュンヘンの画家シュトュックとの比較による説明、フロイトの分析、ロダンとの相互の尊敬、アルヌーヴォなどを通して語られる。首の切断ともいえる女性の絵が多いのは、同時代人が好んだテーマ、サロメからとも。ゆったりとした、まるで田舎の大工のような姿と服装。彼の目から見えるものは、他人とは違ったように思える。2018/05/23