内容説明
戦争の問題、憲法の問題。政党の問題、労働運動の問題。学問の問題における知識人の理論責任を問う。変革のための対案を提示しながら自己目的化したイデオロギー批判の不毛性を衝く。
目次
1 主体としての戦争責任論(戦争責任論の欠落部分―左翼の側の権威主義;加害責任の自覚;民衆の側の権威主義)
2 政治責任としての理論責任(左翼的発言の欠落部分;国家社会主義の崩壊は社会運動史研究になにを問うているか;発信人不明の「社会科学」―『社会科学総合辞典』の学問性;左翼知識人の理論責任)
3 可能性としての変革理論(憲法原理の再構成;労働運動史の再構成―「連合時代」の労働運動;政治改革論の再構成;政党イメージの再構成)