内容説明
エリツイン政権の誕生から今日までを、1次資料で丹念に追い、その基本的性格を明らかにする。同時に〈期待〉から〈不信〉へ目まぐるしく転換するエリツイン評価の意味を、事実によって検証する。
目次
1 新ロシア革命の始動―民主主義の力による政権交替
2 下からの革命の発展―新たな民主主義運動と労働運動の高揚
3 大統領選挙と“八月革命”―革命か反革命か
4 共産党独裁体制の解体―国家からの共産党の切離しと活動の停止
5 連邦という名の「帝国」の解体―民族主権の回復へ
6 人民主権国家へ―新生ロシアへの変革課題
7 新憲法構想の新しい性格―人権宣言の新地平
8 国民経済の再建―「社会主義的」生産システムからの脱却
9 社会主義か資本主義か―新ロシア革命の基本的性格をめぐって