内容説明
ショパンの「24のプレリュード 作品28」の自筆譜には、表現のための指示が詳細に書き込まれている。この精密さと意図を汲みとることにより、改めてショパンを認識すると共に、テキストに注意を払い忠実に従うことは、画一化された演奏を生むものではなく、解釈の幅が広がり、多様な演奏の可能性も開かれるのである。
目次
第1章 ショパンの演奏の特徴と自筆譜
第2章 「24のプレリュード 作品28」における、ショパンの表現にかかわる指示についての考察
第3章 「24のプレリュード 作品28」にみる、ショパンの表現様式の特徴