内容説明
今から五十年以上前の戦争中、一九四四年(昭和十九年)、著者が女学校二年の時、学校が学校工場になり、上級の三、四年生が学徒動員され、翌年の一九四五年(昭和二十年)、著者が三年生になった四月、著者たちの学年が学徒動員され、著者は学校工場となった教室で、同年八月終戦の時まで毎日、軍服の穴かがりと釦付けをした。「学校工場日誌」全文(ミシン室の配置略)と、それについての文、そして、小説『ジョニーは戦場へ行った』(ドルトン・トランボ著)を紹介する文、この三つで本を構成した。(「陸軍被服廠関係書類」からの引用を含む)。
目次
1 昭和十九年八月学校工場日誌(愛媛県立今治北高等学校資料)
2 「学校工場日誌」を読む(学徒動員される前;学徒動員;軍服の穴かがりと釦付け;就業時間;要養護生;保育所;五月八日の空襲 ほか)
3 小説『ジョニーは戦場へ行った』を読む―ドルトン・トランボ著
著者等紹介
羽生槇子[ハブマキコ]
1930年生まれ。1978年以来、羽生康二と季刊詩誌「想像」を発行
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