内容説明
第1章で「貴族の社会、生活と文化」の在り方を「サロン・コンサート開催」という側面から紹介。第2節では19世紀前半の著名なサロン開催者を表示している。第2章は『ガゼット・ミュジカル』(1830年台に刊行された音楽誌)の短信を資料にして、当時最も上質のサロン・コンサートを開催していた女性貴族、男性貴族、医者、音楽家、楽譜出版者、ピアノ製作者たちの音楽サロンを、代表例に絞って紹介。第3章は当時の音楽サロンで好まれた音楽と演奏家を、1節はオペラ音楽、2節はピアノ、器楽、ドイツ音楽に分類して示した。第4章と終章は全体のまとめとなっている。
目次
第1章 貴族とサロン文化(フランス貴族の社会、生活と文化;19世紀前半期のサロン)
第2章 パリ社交界のサロン・コンサート(宮廷と大使館のサロン・コンサート;貴族・上流市民のサロン・コンサート;音楽関係者のサロン・コンサート)
第3章 『ガゼット』に見る社交界の音楽と音楽家(パリのオペラ事情;ピアノ音楽、器楽、ドイツの音楽家たち)
第4章 19世紀サロン・コンサートの特徴
終章 サロン・コンサートを終えて
著者等紹介
福田公子[フクダキミコ]
大阪大学文学部卒業後フランス領事館などでの勤務を経て、同大学仏文学修士。その後19世紀フランス音楽文化史に興味を抱き、大阪音楽大学で音楽修士。続いて母校で文学博士号(美学)取得。大阪アリアンス・フランセーズ元講師。ロータリー奨学金を得てソルボンヌに子連れ留学の経験もある。現在はサン・ノゼ大学に「福田一希基金」を設立し、古人の遺志である「日本現代芸術の米国への紹介」にコーディネーターとして協力している。家族は次男家族(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。