能の友シリーズ<br> 大原御幸(小原御幸)

能の友シリーズ
大原御幸(小原御幸)

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 46判/ページ数 46p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784939134142
  • NDC分類 773
  • Cコード C3074

内容説明

晩春のある日、後白河法皇(ツレ)は大原寂光院を訪れます。そこには、安徳帝の御母という高貴な身の上であったにもかかわらず、運命に翻弄され、今は尼僧となった建礼門院(シテ)が侘しく暮していました。平家の栄枯盛衰を目の当たりにし、生きながら地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上の六道を体験したという女院に対して、法皇はその様子を語るよう仰せになります。問われるままに、女院はまだ生々しく記憶に残る六道の有様、平家一門の人々の最期、そして我が子である先帝入水の一部始終を語ります。やがて法皇一行が立ち去った後、放心したようにたたずむ女院を、たそがれの寂漠とした気配が包むのでした。

目次

能のみどころ
建礼門院徳子
謡蹟案内
「大原御幸」マップ
物語・大原御幸
大原御幸・原文
『平家物語』潅頂巻

著者等紹介

川西十人[カワニシトオジン]
東京生まれ。俳人。早稲田大学卒業。能楽全般にわたり、きわめて造詣が深い。能の友シリーズ『葵上』~『隅田川』(白竜社)収載の物語十篇をすべて執筆。多彩な文体と、能に肉迫する表現力は高い評価を得ている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

最近チェックした商品