内容説明
むかし、伊那の下平村の山ぎわにある農家に、小春というかわいい娘がいました。小春はその名のとおり春が大好きで、花の咲きそろう春になるとじっとしていられなくなってしまいます。ある日、小春は、近くの山で春の花を見つけたくなって、一人でのんびりと、ふもとの道を歩いていきました。小春がふと前のほうを見ると、耳に黒いはん点のある子犬が、けがをして岩陰で横たわっていました。子犬は血だらけの脚をふるわせて、大きな目に涙をうかべて「クーン、クーン」と苦しがっています。
著者等紹介
小沢さとし[オザワサトシ]
1938年上伊那郡箕輪町生まれ。立教大学卒。日本文芸家協会会員。美空ひばり資料館館長
橋爪まんぷ[ハシズメマンプ]
1940年松本市生まれ。一般社団法人日本児童出版美術家連盟会員。公益社団法人日本漫画家協会会員。日本漫画家会議会員。信濃漫画倶楽部会員。信州まんが協団会員。日本漫画家協会賞第37回特別賞受賞。読売国際漫画大賞入選。信州まんが大賞。信濃毎日マンガコンクール受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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