出版社内容情報
セックスワーカーによるセックスワークについてのエッセイ集。日頃思っていること、過去の体験など、仕事にまつわることを書いてもらいました。
イメクラ・売り専・街娼・ソープ・ヘルス・ホテトルなど職種はさまざま。
●私のお客様たち/なりえ[イメクラ]
●公佳、お店に痴漢を連れてくるの巻/坂本公佳[イメクラ]
●こんにちはクロ助/あきら[売り専]
●立派になりたい/愛羅[ヘルスほか]
●ストーカーのような、ストーカーじゃないような/東雲[ソープ]
●女だったら…/岡本竜之介[売り専]
●「摘発」~それはある日突然に~/ななほ[韓国エステ]
●オナニスト客vs.女王様/無言の戦い/エリザベス貴子[SMクラブほか]
●フェラチオでイカせる瞬間、私は救いの賛美歌を聞く。/かのこ[ピンサロ]
●ソープでイメクラ/るい[ソープ]
●チューリッヒ日記/レディー・ももんが[街娼ほか]
●私が辞めない訳/みさき[出張ヘ泣X]
●はじめての日/綾瀬麗次[売り専ほか]
●十五年の私と十八年の店/杉田美香[ヘルスほか]
●仕事についての私なりのきまり事/ミリ[ホテトルほか]
●公佳、お店プロデュース計画を立てるの巻/坂本公佳[イメクラ]
●SEX WORK IS WORK/滝波リサ[ヘルスほか]
●芸者になった日/長岡幸[芸者ほか]
●首を絞めながら思ったこと/かわいひでとし[売り専]
●新人だった頃のこと/なりえ[イメクラ]
本書は、セックスワーカーによるセックスワークについてのエッセイ集です。一言で言ってしまうとそういうことになりますが、ここに至るまでには長い長い道程があり、深い深い思いもあるのです。
拙著『風俗就職読本』(徳間文庫)に出てきますが、このような本を構想し始めたのは二年以上前のことになります。残念ながら、当時某社に出した企画はあっさりボツ。「売れない」という判断だったのでしょう。その後、知り合いから同類の本を出したいという話が持ち込まれ、ポット出版に紹介したのですが、これも実現せず。
そうこうするうち、昨年、私は『売る売らないはワタシが決める』(通称「売る売ら」)の編集を開始します。いわば理論編として、あの本は重要な論点をいくつも提出できたと自負してますが、作っている過程で、「売る売ら」だけでは不足だと強く感じるようになります。売買春は是か非か、性の商品化は是か非か、なんて論じている間にも、現実に、ソープ嬢、ヘルス嬢、ピンサロ嬢、ホテトル嬢、街娼、ストリッパー、ヌードモデル、AV俳優、売り専たちは肉体を使って日々暮らしています。知名度を問わず、職種を問わず、性別を問わず、年齢を問わず、彼らの声をそのまま出し
『売る売らないはワタシが決める』によって売買春肯定を打ち出し、売買春否定論に反論への反論を試みた。しかし、現実は論理をとっくに飛び越えていました。
否定論者がどのような論理を振りかざそうとも、そのような論理とはかけ離れたところで、実際に、彼らはからだを使って日々暮らしていました。
本書は、セックスワーカーにホームページから執筆を呼びかけ、また、編者らが直に声をかけるなどして集められた、セックスワーカーによるセックスワークについてのエッセイ集です。
内容は、日頃思っていること、過去の体験など多岐に渡り、職種もイメクラ・売り専・街娼・ソープ・ヘルス・ホテトルなど様々です。
「風俗嬢は~だ」と、ひとくくりにして語られがちなセックスワークという職業も、他の職業と同様にいろいろな人がいることを再認識させられます。
内容説明
現役セックスワーカーと元セックスワーカーによる文集。
目次
私のお客様たち―なりえ(イメクラ)
公佳、お店に痴漢を連れてくるの巻―坂本公佳(イメクラ)
こんにちはクロ助―あきら(売り専)
立派になりたい―愛羅(ヘルスほか)
ストーカーのような、ストーカーじゃないような―東雲(ソープ)
女だったら…―岡本竜之介(売り専)
「摘発」~それはある日突然に~―ななほ(韓国エステ)
オナニスト客vs.女王様/無言の戦い―エリザベス貴子(SMクラブほか)
フェラチオでイカせる瞬間、私は救いの賛美歌を聞く。―かのこ(ピンサロ)
ソープでイメクラ―るい(ソープ)〔ほか〕
感想・レビュー
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- 和書
- あざやかな退任 角川文庫




