内容説明
艶笑譚と言ってもどぎついエロ文学や、×××という伏せ文字でなければ表現できないような、すえた匂いは感じられない。本書は単なるエロチックな話、大人向けの笑話ではない。民俗資料に裏打ちされ、口承文芸に「艶笑譚」という新たな分野、一石を投じた画期的書である。
目次
蟹の仲人(四十と四十六の歳の差;ふぐりの愚痴;トッケェッコー;腐れては大変 ほか)
昔語りの「間」とリズム(仙台虫食;女の代役エイ;そんなにいいなら;昔語りの「間」とリズム ほか)
著者等紹介
佐々木徳夫[ササキトクオ]
1929年、宮城県登米市中田町に生まれる。旧制佐沼中学を経て、東洋大学文学部哲学科卒業。昔話採集家・エッセイスト。1975年から郷土の伝説・昔話・民間信仰・農事民俗などを調査する。特に時勢の流れで昔話の消滅に危惧を抱き、教職の傍らその採集に時間をさく。宮城を中心に隣県の岩手・福島にも足を運び、採集できた話数は1万余話にのぼる。「みちのく昔話研究会」主宰、1992年、第26回吉川英治文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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