内容説明
「モノづくり」信仰はそろそろ捨てなさい。ハードをつくって右から左に売る時代は終わりました。これからは「コトを興す」時代です。
目次
第1章 さらば、モノづくり(町工場のモノづくり;外国ではどうか ほか)
第2章 日本はなぜ置き去りにされたのか(GDPの金看板がなくなる;中国の数字をどう読むか ほか)
第3章 グリーン革命の到来(環境は地球愛か新エネルギー政策か;日米の環境政策を見てみると ほか)
第4章 モノづくりから「コト興し」へ(求められるのは、「事業化」による「コト興し」;中国の巻き起こすデフレ台風 ほか)
著者等紹介
小寺圭[コデラケイ]
1946(昭和21)年東京都生まれ。東京外国語大学卒業。GMディストリビューション・コーポレーションを経て、1976(昭和51)年ソニー(株)入社。海外営業本部中近東アフリカ部長、ソニー・アジア・マーケティング・カンパニー(シンガポール)社長、ソニー海外営業本部長、ソニー・ヨーロッパ・コンシューマー・マーケティング・グループプレジデント、ソニー・マーケティング社長、ソニー・チャイナ・インク会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
としくん
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【P.8】日本人は、一般人からメディアまで、モノづくりは日本が一番という幻想を抱いている➡︎日本技術のガラパゴス化 【P.18】メディアはモノづくり回帰論を持て囃すが、世界的な技術を持つ街工場が小さな規模で居続けていること自体、大問題。経営者はグローバルな視点を持たず、経営者を育て支援する資本市場も政策体制も無い 【P.50】商品が真似されようがコモディティ化されようが、新しい技術やビジネスモデルを追求。国際水平分業でモノを作らせコストを下げ、その利益でマーケティング投資を行い、新たな付加価値を取りに行け2016/08/05
KJ
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元社長、元上司の書いた処女本。2010年の本だから、5年は経つが古くさい感じはなく、正に予測通りに日本経済が動いている。予測不可能だったのが、東日本大震災の痛手だろう。国内、海外の営業、マーケティング、経営を経験された著者だけに、また同じ時間を共有したので、裏話含めて面白い。当時から「異邦人」だったと自ら称するあたりも自覚していたんだと。二作目の中近東時代の本も読みたい!2015/07/17
ニルギリ
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ものづくり信仰が時代とはマッチしなくなった現代。 新たな方向性として、中国など廉価な海外でものを作らせるという視点が明快に語られていた。 環境ビジネスについては、果たして誰が音頭をとっていくのか、など課題も多いが、着眼点は見事。2012/07/22
げん
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モノづくりからコトづくりへ。環境ビジネスで世界へ打って出る。例に挙げられたアイデアの質はともかく、方向は間違っていないと思う。ただ、ヘコむ前に、既にヨーロッパ勢に先行されている気がしないでもない。現状では、まずは、国内の電力問題を早急に解決しなければならない。2012/06/28
井上岳一
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ものづくりにこだわっていたら日本は駄目になる、ということを元ソニーチャイナ会長が説く。中国のものづくりの現状がよくわかるので必読。この人、今はリアルフリートの会長として、アジアに君臨するファブレスデザイン家電メーカーの創出を目指してます。2011/11/30




