内容説明
茶室の第一印象は戸を開けた瞬間に決まる。それでは入室してみましょう。どんな景色が見えますか?目の前の景色はことごとく亭主が客を迎えるために用意したご馳走のひとつです。所作や道具ばかりでなく茶室もじっくり味わって頂きたい。
目次
第1章 空間の“しくみ”(四畳半のすすめ;広間の基準 ほか)
第2章 形態の“しくみ”(躙口;貴人口 ほか)
第3章 平面の“しくみ”(畳の数え方;客付き;床間の位置;炉の切り方;茶室の平面形式)
第4章 機能の“しくみ”(茶室の使い方;茶室(茶会)の概要 ほか)
第5章 景色の“しくみ”(カギ形構成(又隠)
対面空間(又隠) ほか)
著者等紹介
竹内亨[タケウチトオル]
1946年酒田市生まれ。東北工業大学工学部建築学科を卒業後、文化学院建築科、同研究科で建築設計とデザインの教育に30年間携わる。現在はモノ研究室/一級建築士事務所を主宰。茶道歴14年、号・格庵(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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こきよ
70
茶人の好み、美意識の具現化。その最たるものが茶室であろう。絵画に散りばめられたシンボルや寓意を読み解くが如く茶室を見直すと、今更ながらにこの狭く暗い空間が総合芸術なのであると気付かされる。2015/04/05
soto
3
茶室の型をひととおり解説してくれていたので、入門としてありがたかった。茶室の写真が一切なく、すべて図面で解説されていたのは特徴的かもしれない。現代の建築に茶室のアイデアを採り入れていく、という点についてもう少し踏み込んだ記述があればより面白いと感じた。2015/01/15
miyagi
2
何気なく入っていた茶室のしくみや理屈を説明してくれる本。特定の流派に偏らずいろいろな席が紹介されてます。2014/11/24
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