内容説明
元陸軍省軍務局軍事課、軍参謀等を歴任した著者が国民にお詫びする気持ちをもって、敗戦までの足どりを悔恨追想す。
目次
ジリ貧の陸軍―軍縮、停滞、沈淪
満州事変とその後―日本軍万里の長城を越える
暴支庸懲と事変の泥沼―総ての困難の原因は支那事変
帝国陸軍機甲部隊―栄光少なく苦難多き生涯の追悼
ノモンハン事件―「敵を知らず、己れを知らず」
「絶対国防圏」の戦いはこうだった―昭和十八・十九年を戦場に見る
「レイテ」決戦とはこうだった―戦場に昭和十九・二十年を見る
日本陸軍の終焉
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
筑紫の國造
10
下巻はほぼ時系列的に大正時代から陸軍の消滅までを扱う。著者自身、フィリピンの戦いで負傷したことがあり、大東亜戦争当時の軍の上層部には批判的だ。やはり、自分が直接見聞した部分の話は面白い。ただ、著者がこれまで書いてきたものに比べると、やはりちょっと薄味かなあ、という感はある。分厚い本ではないし読みやすい文章なので、一冊にまとめた方が良かったのではないだろうか。最近、この人の本は多く復刊されているので、これもそのうち復刊されるかもしれない。一冊にまとめて文庫で復刊されるのもいいかもしれない。2023/04/17
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