目次
日本陸軍の興亡の大観―日本陸軍を嘆き、悔み、憤る
国防の台所―作戦当事者国力を知らず
関東軍特種演習(関特演)―軽忽浅慮 戦争の冒険
日本帝国存亡の決戦の緒戦―ガダルカナル
日露戦後の軍備増強―統帥権の独立
陸軍の派閥朋党の争い―「下尅上陸軍」を生む
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
筑紫の國造
12
元陸軍中佐で軍務局、戦車学校教官などの経験がある加登川幸太郎による陸軍批判本。特に面白いのは、彼が「国防の台所」を賄う部局にいた時代の話だろう。貧弱な兵器生産状態で戦争を戦おうとした作戦課への厳しい批判は見るべきところがある。ただ、どうも途中途中で他者の意見の引用が長すぎるのが気になる。重要な経験があるのだから、できれば回想録という形に徹して欲しかった。軍人たちのエピソードも色々と興味深いものがあるので、読んでみて損はないと思う。2023/04/04
吉田よしこ
0
★★★★★2013/03/12