内容説明
各界に影響を与える『デビルマン』。世界的なマンガ家、永井豪の黙示世界を踏破する本格クリティーク。
目次
第1章 不動明の家族は、なぜ消えたのか?
第2章 「魔女狩り」の構造
第3章 悪魔特捜隊本部とナチ政権下強制収容所
第4章 牧村家の崩壊―DEATH OF FAMILY
第5章 牧村美樹はデビルマンになれたか?
第6章 疑似黙示録の世界
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ジンベエ親分
5
我々の世代に生涯残るトラウマを刻み付けた永井豪の「デビルマン」の評論書。後先考えずに描くと本書中でも明言している永井豪の行き当たりばったりのストーリー進行により生まれた奇跡の物語(笑)。その分駄作も多いが(笑)。そのイチかバチかの作風を考えれば、あの「奇跡の駄作」と酷評された実写映画もまた彼らしいのかもしれない。本書には例によって魔女狩り論等々も論じられているが、そんな議論はどうでも良い。デビルマン未読の方は本書はどうでも良いからコミックを読んで私達と同じトラウマを抱えて生きてください(笑)