書物の秩序

書物の秩序

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  • サイズ B6判/ページ数 320p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784938710033
  • NDC分類 019
  • Cコード C1022

内容説明

中世末から一八世紀にかけて西洋人は手写本、次いで活字大が流布した大量のテクストを、どのように統御しようと試みたか。テクスト指名の基本原理としての作者の創出、普遍的図書館の夢、モノとテクストと作者を結びあわせる書物の新しい定義の出現は、テクストに対する関係を変え、新しい秩序を設定した。しかしこの秩序は、読者の自由を完全に無効にする力を持たない。読者は、書物が押しつける意味をかわし、表現し直す。回避される強制と拘束される自由の弁証法的関係は場所、時代、人により異なる。この関係の諸々の様態とヴァリエーションを識別することこそ、書物の秩序のあらたな激変を予感して書かれた本書の、主たるテーマである。

目次

第1章 読者共同体
第2章 作者の形象
第3章 壁のない図書館
解題
書物の社会史と読書行為
ビブリオ
原注

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