内容説明
本書の目的は三つ、新聞や週刊誌に日々、毎週出てくる経済ニュース/解説記事の意味を少し深く考え、日本経済の現状を理解すること。経済見通し/解説が洪水のように氾濫している中で、将来の長期的な経済展望に本当に必要な知識を選び出し、楽しみながら考えてみること。『株式戦略バイブル』の暫定的結論、「日本経済の長期展望は、期待できる将来の成長がせいぜい1~2%で、日本の場合はインデクスファンドを長期保有しても大した投資成果は期待できない」ことをもう少し詳しく検討してみることである。
目次
第1章 今の日本経済は、どうなっているのか?(失業率5.5%の意味;デフレスパイラルに陥った?;不良債権問題はいつ片付くの? ほか)
第2章 日本経済は、これからどうなるのか?(『悲劇は起こりつつあるかもしれない』;幸福な衰退過程を歩むのか?日本;長期展望はどうなっているのか?)
第3章 世界同時不況を超えて(生産性革命で高成長期の米国は、不況克服へ;米国を中心に世界経済は回復へ;日本の景気循環はどうか?)
著者等紹介
松本重〓[マツモトシゲキ]
1935年生まれ。1960年、東京大学経済学部卒業後、旧日興証券入社。調査部を経て、1963年、ミシガン大学ビジネススクール留学、1965年、MBA取得。1966年より旧日興投信会社で調査・運用・企画を担当。1970年より16年間、旧日興リサーチセンターで、米国を中心とする海外経済・金利・株式市場調査に従事、国際調査部長を歴任。1986年より旧日興証券債券部・情報部で、海外マーケット調査に従事。格付機関:旧日本インベスターズサービスで3年間勤務したのち、1992年、旧日興リサーチセンターに復帰、投資調査部担当役員付主席研究員として、米国経済・金利・株式市場調査に従事。1998年秋、定年退職後、資産運用目的で、米国経済・金利・株式市場調査を継続、2001年末、有限会社松コーポレーション設立
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