内容説明
日本とロシアの文化交流の諸相を描く珠玉のエッセイ集。
目次
1 名所旧蹟(世界遺産)めぐり(イタリア・ルネサンスの余韻―モスクワのクレムリン、ウスペンスキイ大聖堂;瘋癲行者にふさわしい墓所―聖ワシーリイ大聖堂 ほか)
2 キリスト教諸派(旧教徒の終末論;満州に住んだロシア人旧教徒 ほか)
3 中世の文学と社会(『イーゴリ軍記』と『平家物語』―色彩の構造から見た比較など;ボリチェフの坂―キーエフ歴史紀行 ほか)
4 ロシアの人びと日本の人びと(文化十年のロシア語の手紙;キモノを着たロシアの提督―リコルドの手紙の謎 ほか)
5 日露交流(目黒髪黒の唄;長崎のロシア村―稲佐盛衰記 ほか)
著者等紹介
中村喜和[ナカムラヨシカズ]
1932年長野県に生まれる。1962年一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。日本貿易振興会(JETRO)勤務後、東京大学教養学部、一橋大学、共立女子大学で教え、現在、一橋大学名誉教授。1999年ロシア科学アカデミーのロモノーソフ記念金メダル受賞。専攻はロシア文化史、日露文化交流史。著書に『聖なるロシアを求めて』(平凡社、1990、第17回大佛次郎賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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