「教育」の誕生 ([新版])

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  • サイズ A5判/ページ数 258p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784938661502
  • NDC分類 372.3
  • Cコード C1022

内容説明

歴史家の領域を拡大する心性史とは何か?名著『〈子供〉の誕生』『死を前にした人間』の日曜歴史家が時代と社会によって変化する生物的なものと文化的なものの境界を活写する格好の〈心性史〉入門。

目次

序 心性史とは何か
第1章 避妊の起源
第2章 生と死への態度
第3章 家族の中の子ども
第4章 教育の問題

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ころこ

5
現在我々が同然と思っている制度や概念は、ある時代に作られた。問題意識の端緒は、ロマン主義とは何か?というところです。フランスではルソーに始まり、国家とナショナリズム、ディシプリンのフーコーを経てアナール学派であるアリエスへとたどり着いたというわけです。「楢山節考」からも示唆を受けています。この後「エミール」を読む予定で、ルソーへと回帰します。ルソーの時代から子供が現在の子供として育てられ、子供らしい教育を受けるようになります。子供の発見とロマン主義は当然関係していますが、そのことが明確になっていけば良いな2017/05/25

mikuriya

0
すばらしい本。ヨーロッパ史への理解が格段に深まった。2017/11/21

抹茶ケーキ

0
アリエスの論文集。心性についての論文から避妊、家族、教育へと話が進む。教育についての論文は12世紀ごろからのフランスの学校の変遷をたどっている。もともとは神学教育のためのものだったのがブルジョア化し戦後には爆発的に大衆化した。そこに近代の悲願であった人民の「囲い込み」が完成する。そうであれば68年の5月革命という学生の反乱は近代の囲い込みの当然の帰結であった。みたいな流れ。どの論文も長くないし、最初の論文は心性についての簡単な要約になっているのでアリエスの最初の一冊としては最適だと思う。2016/01/30

MADAKI

0
教育学会の永遠の古典。

しお

0
論文集。当然と捉えている避妊の概念の誕生が面白い。ヨーロッパにおいて人民の教育の歴史経緯が学べる。2019/08/19

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