内容説明
混乱と矛盾に満ちた介護保険制度に対峙して、日本の福祉のナショナルミニマムを担ってきた措置（費）制度の今日的意義を明らかにしながら、公的責任制度の再構築と課題を提起する。
目次
第１章 措置制度批判の原型
第２章 戦後福祉制度と措置（費）制度
第３章 「なしくずし」改悪と措置費運用の「弾力化」
第４章 福祉三審議会から福祉八法改正へ
第５章 措置（費）制度の仕組み
第６章 保育所措置（費）制度解体攻撃の論理―児童福祉法「改正」と保育所
第７章 介護保険構想の中での措置（費）制度批判の論理
第８章 措置（費）制度批判への反論―福祉の公的責任は解除できない
第９章 措置（費）制度と最低基準の問題点（改善課題）―ナショナルミニマム確立の課題
第１０章 これからの社会福祉と措置（費）制度の役割
補論 介護保険に対峙する私たちの課題―公的責任制度の再構築へ
