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内容説明
明治時代、帰化法ができる以前、ひとりのイギリス人作家が日本人女性と結婚した。日本を愛し「耳なし芳一」など多くの日本怪談を残したラフカディオ・ヘルン(小泉八雲)とその妻セツである。セツの献身、ヘルンとセツが二人三脚で多くの作品を残すまでを描いた作品。
目次
初めて聞く名前
サギの紋
母の夢
西田千太郎
スクランブル・エグ
キツネ
人柱
宍道湖の夕日
献身
雪女
武家屋敷の日々
結婚式
美保の関
黄泉の国へ
さようなら松江
熊本の暮らし
隠岐
黒サンゴのたばこ入れ
青い目の男の子
帰化
耳なし芳一
国籍の溝
出雲への旅
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ワッピー7
0
神戸の町に本当にヘルンがいた確信。その確証となる兵庫県知事宛に提出した帰化願の書き改めとして再提出した反古を、朝日新聞神戸支局で見た日から、また新しい力が湧いてきた著者が書き上げてくれた玉手箱。異人の妻といわれたセツが、どんなに彼の帰化を望み、小泉八雲となったのを喜んだか。セツの話に惹かれて「日本の面影(この本を次に読もう!)」を探り当てたヘルン。そしてふたりがいっぱいにした玉手箱を、120年のちの私が少しでも受け取ることができたのではなかろうか。この本に出会い、読んでよかったとしみじみ思う。静かな感動。2022/10/23