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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ひつまぶし
3
20年ぶりくらいに再読した。1994年から1996年くらいにかけて書かれた文章になるのか。1970年代から1990年代始めまでの著者の経験から書き起こされたものだが、今読んでも古びた感じがしない。著者自身の内省と文章のバランスがいいのだと思う。釜ヶ崎だけでなく、日本社会も大きく変わった。この当時の感覚で語られた「リアルタイム」から、今現在と向き合った時に何を見出せるのかが読者に問われてくる。ようやく理解するまでにかかる時間のあまりの長さが重たい。まず確立しなければならないのは現在を語る作法ではないか。2024/02/10
YukoNexus6
1
#読書フェス すいすい水のように読み進めるけど、読み切ってしまうのが惜しい本。ずっと気になっていた釜ヶ崎の江戸時代からの歴史も知ることができた。紹介されていた映画(エリア・カザンの「波止場」)を早速amazon primeで見た。伝説の釜共のメンバーで、町あるきの達人で、50年前から釜ヶ崎に住んでいて、とても「パラダイス」とはいえない日雇い労働を長らくやってきて、「男らしさ」を降りるためにメンズ・リブ研究会にも参加した、紫の髪と髭の阿修羅さん素敵! パートナー中野マリ子さんのエッセイもよかったなぁ!2018/06/15