内容説明
本書は、マルクスの価値形態論を援用して、「資本一般」の枠内で価値の生産価格への転化を論証し、マルクスの価値‐価格論の従来の諸問題を解明したものである。価値形態論の成果をもって、「価値と価格の偏差」を説明し、生産価格こそ究極の価値形態であり、「資本一般」の枠内で価値による再生産表式から生産価格によるそれへ転形できるとして解決を示している。
目次
第1部 価値と生産価格の理論(価値と生産価格の研究史;価値と生産価格の理論)
第2部 『資本論』研究(「資本一般」と価値形態;価値表現の「回り道」―「価値物Wertding」の意義;価値形態の発展―貨幣形成における「逆の連関」論理;価値形態論と物神性論と交換過程論―貨幣の「なぜ」の問題 ほか)
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