出版社内容情報
- 海岸域で現在直面している技術的課題を、
環境圏の現象としてとらえた「新しい海岸工学」-
■ 監修 ■
椹木 亨/大阪産業大学工学部土木工学科 教授
大阪大学 名誉教授
■ 編集幹事 ■
岩田 好一朗/名古屋大学大学院工学研究科土木工学専攻 教授
■ 編集委員 ■(五十音順)
小田 一紀/大阪市立大学工学部環境都市工学科 教授
鹿島 遼一/(財)電力中央研究所我孫子研究所 研究参事
河田 恵昭/京都大学防災研究所巨大災害研究センター
センター長 教授
酒井 哲郎/京都大学大学院工学研究科土木工学専攻 教授
佐野 和生/(株)水圏環境コンサルタント 代表取締役
田中 則男/(株)エコー 代表取締役社長
元 運輸省港湾技術研究所海洋水理部 部長
■ 執筆者 ■ 128名
第 1 編 基礎
第 1 章 海の波
第 2 章 半閉鎖性海域における海水の流れ
第 3 章 底質の移動と海岸過程
第 4 章 構造物に作用する力
第 5 章 構造物周辺の波
第 6 章 構造物周辺の漂砂現象
第 7 章 波と海底地盤の相互作用
第 8 章 数値解析法
第 9 章 調査・計測法
第 2 編 応用
第 1 章 シー・フロントの環境創造
第 2 章 景観創生
第 3 章 沿岸海域利用
第 4 章 廃棄物埋立処分
第 5 章 海域の自然エネルギーの利用技術
第 6 章 海岸災害防止技術
第 7 章 海岸・港湾構造物の維持管理と補修技術
第 8 章 新しい海洋工事の技術開発
第 9 章 海岸植生
第10章 海岸アセスメント
第11章 海岸・海洋開発に関する法規
★編集幹事の言葉より
自然環境と社会環境の”環境圏”という複雑な枠組みに、柔軟でかつ鋭敏に対応できる新しいパラダイムの構築が要求され、それに伴い、新しい海岸工学が 芽吹き始めている。
本書は自然環境と社会環境の総体として環境圏をとらえる視座から、海岸工学の各種技術とそれを支える基礎学理を直視し、さらに、海岸域で現在直面して いる技術課題に対する最新の学理・技術の動向も含めた、幅広い複眼点観点から体系づけて編集されたものであり、この種の書籍としては、初めての試みで あるといってもよい。
さらに、海岸・港湾・海洋・水産関係の大学や工業高等専門学校をはじめとし、海岸・沿岸環境創造や海岸・海象災害防止に関する各種海岸施設の設計・施 行・管理、および海岸環境影響評価などに携わる企業・官公庁の技術者や漁業・水産業関係者など、幅広い分野の方々を対象として編集されたものである。
本書が、信頼性のある、わかりやすく使いやすい座右の書としてご利用頂けるように、①実務レベルを念頭におくこと、②客観性のある公正な内容であること、 ③図・表を中心とした、わかりやすく要点をついた記述であること、④難しい数式の羅列を避け、スペースが許す限り、数式の物理的意義を説明すること、⑤実 務的な工法については、試験段階のものか、既に施行例があるのかといった実績を明記すること、⑥現在、実務レベルで使用されていないが、将来発展が見 込まれる技術・技法・理念などについても言及すること、⑦参考文献は、漏れのないように採用することなどの方針のもとに、執筆者の協力を仰ぎながら、鋭意 編集を行ったものであり、大いに御利用頂けるものと確信している。
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