平安遷都と鴨川つけかえ - 歴史と自然史の接点

平安遷都と鴨川つけかえ - 歴史と自然史の接点

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  • サイズ B6判/ページ数 235p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784938554125
  • NDC分類 517.216
  • Cコード C3021

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

chang_ume

4
「鴨川付け替え非付け替え論争」の理解として。本書によって「付け替え説」はとどめを刺されたわけですが、船岡山南東麓から鴨川方面に向かう埋没尾根(地下岩盤)の発見が決定的でした。古地形から、鴨川はもともと南西方向に流れ得ないを「科学的」に論証。一方でもう一つの論点、鴨川に接する低位段丘(本書の「同志社礫層」)の形成時期については、本書では更新世としますが現在の理解では完新世となっており要注意。大阪層群の解説内容(「満池谷不整合」など)も含めて、その後の研究動向への目配りが必要です。2017/07/29

犬丸#9

0
★★★☆☆ 15年ほど前、専門書を売っていたコロに扱っていた本。ずっと読もうと思いつつ買いそびれてそのままになっていたんだけど、図書館で見つけてようやく読むことが出来た。  で、読み始めて2ページ目で、15年間誤解していた事に気がつく。  この本「平安遷都に於ける鴨川つけかえ事業について深く考察した本」ではなく「つけかえはなかったんだよ」という内容だったんですね。知らなかった。ちゅーか、図書館でも「土木工学」コーナーにあったから、勘違いしている人は他にも多いんじゃないかと。タイトルを一考すべきかな。 2007/10/11

わ!

0
まずタイトルに驚かされる。噂すら知らない人は「え!鴨川って、付けかえられていたの?」ってことになるだろう。鴨川のつけかえをネットで調べてみたところ、ウィキペディアにも載っており、現在は、横山卓雄教授により否定されている…とのこと。つまりこの本が、その説に引導をわたした本というわけだ。それだけに面白かった。またこの横山卓雄さんの科学に対する心情もよく伝わってくる本になっている。2017/10/29

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