- ホーム
- > 和書
- > 芸術
- > 芸術・美術一般
- > 芸術・美術一般その他
出版社内容情報
古くからジョセの装身具のなかで必需品にあげられた扇は、華やかさを演出するほか、女性のしぐさ、表情の美しさを表現してきました。扇の使い方は、その人のプロフィールを表すものでもありました。折りたたみ式の扇は、日本から10世紀前後に中国に渡り、ヨーロッパへ16世紀頃に伝わったといわれています。本書では、18世紀から20世紀にかけて製作されたヨーロッパや中国の輸出用扇、約60点と各時代のファッション版画やファッション誌の中の扇の広告、扇製作風景などをご紹介します。
1章:扇の美
2章:花開く扇 18世紀から20世紀の扇
○結婚式、婚礼用の扇○神話、聖書の扇○グランドツアーの扇○中国の扇○喪中の扇○マルタンのワニス扇○デゥヴェルロワの扇○狩猟の扇○広告の扇○象牙の扇○角の扇○レースの扇○羽根の扇○べっ甲の扇○木の扇○貝の扇○扇ことば
3章:ファッション誌にみる扇
○ファッションの変遷と扇
○ファッション誌にみる扇の広告
・1870年代から1880年代の広告
・1890年代から1900年代の広告
・メゾン・キースの扇広告
4章:扇製作の今と昔
○l8世紀ディドロの百科全書にみる扇製作
○アトリエ・オゲ・扇博物館一現代に生きる扇
英文解説
参考文献
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
びっぐすとん
6
10世紀、日本から中国経由で欧州に広まった扇。16世紀には工房もあり、ご婦人のマストアイテムになり、扇ことばなるもの(要するに扇を使ったサインみたいなもの)も普及していたらしい。うっかり振り回したら大変な誤解が生じちゃうかも?いかにも日本的と思っていた扇が、ロココ調の絵柄と象牙や鼈甲の骨になると、全く違和感無く洋装アイテムになることが驚き。あっ!バブルの頃はジュリ扇持ってボディコン着て踊ってる人いたね。私も素敵な扇子が欲しくなったなー。レースのものが素敵だった。2018/04/18
植木になりたい
1
ため息が出そうなほど美しい扇。日本の昔の扇は現存が少ないそうだけどこちらの扇は骨が象牙だったりするから持ちがいいんだろうか・・? 庶民が変えそうにない豪奢な扇で目の保養でした。2013/08/24
樒
1
最後の英語部分を約1年放置していたのをやっと読み終わりました(苦笑) 美しいです。扇を正面から扱ったパートと、時代の中の扇のパートがあるのも楽しいです。鑑賞にも知識にも良。2009/09/06
さいうら
0
図書館本。扇子一つにかける情熱に座布団一枚ならぬクッションひとつ。同じ扇子なのに東と西ではあまりに違いますやねぇ。
未完AAA
0
図書館本。図版が豊富でいろいろな扇が見られたけど、やっぱり実物が見たいなぁ、と思った。素材書いてあっても真珠系の明らか光沢がある、とか、羽根とかレースとかじゃないと質感がわからない。色々使ってたんだなぁ、は知れた。扇の持ち方ひとつで意味があるって、社交界面倒くさいな!笑2021/12/15