isの本<br> 死を見つめる美術史

isの本
死を見つめる美術史

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  • サイズ A6判/ページ数 230p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784938547479
  • NDC分類 702.3
  • Cコード C0070

出版社内容情報

◎はじめに  モンテリッジォーニの早春 ○咲いたように白い髪 ○生死の芸術 ◎第1章 死と哀悼 ○永遠化される死-アキレウスとペンテシレイア○哀悼-泣き女たち○哀悼-髪 ○キリスト教中世における死と哀悼 ○抑制される感情表現  ◎第2章 腐敗  ○腐敗の恐怖 ○腐敗と罪 ○腐敗表現 ○腐敗屍骸墓像-トランジ ○祈りの構造-枢機卿ラグランジュの墓碑  ◎第3章 死者のための祈り ○死の歌 ○聖務日課書と時祷書 ○死者のための聖務日課 ○イニシャル文字に見る死の光景 ◎第4章 霊魂のかたち  ○霊魂のゆくえ ○魂と肉体の葛藤 ○死後世界のあり方 ○霊魂のかたち ○霊魂の宿る場  ◎第5章 運命 ○運命説話のはじまり ○擬人化される運命 ○プロメテウスの石棺 ○運命の車輪 ○ポエティウスと運命女神 ○運命の循環運動 ○天体図と運命の車輪 ○運命女神の変貌 ○死の神・アトロポス ◎おわりに 死を想う場-墓地・都市・水 ○墓地と都市 ○海・水 ○死と再生の旅

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Meroe

4
ヨーロッパ、主に古代~中世の、死にかかわる造形。とくに興味深いのは、死体の腐敗の表現と、運命の女神や運命の車輪。人間の死体が腐敗するということはいまよりずっと身近で、語られも描かれもし、教訓とも記念碑ともなりえた。見慣れないものが多いはずなのに、文章のためか、(あまりにも、といっていいほど)現代の日本人の感覚にも馴染みやすい。図版が小さくて見づらいのは残念。2012/05/05

ユーディット

3
カテゴリーを思想・宗教に入れるか美術に入れるか悩むところだけど、でも美術というより死に対する人間の捉え方と対応の仕方の研究。西洋中世が基本だけれど、古典古代や日本についての記述もある。いつも参照している研究者です。2015/10/22

稲村めぐみ

0
運命論の章がとくに面白かった2014/05/19

IKUNO

0
タイトルに「美術史」とあるが、むしろ、古代・中世ヨーロッパで「死」がどのように考えられていたか、ということに重点が置かれていた。ちょっと期待していた内容とはずれてた感じ。2013/08/26

おかゆ

0
人類が歩んできたその歴史について概括的に学ぶことが出来る上に、祈り・腐敗・魂のあり方など死に繋がるテーマごとに論じているためわかりやすい。我々は昨今のコロナウイルスを含め、度重なる疫病や戦争による脅威的な死の暴力と共に生きているが、それでも尚、死ぬことを受け入れ生きている人は少ないような思える。死を見つめることは自分を見つめ明日へと生きていくこと。忘れずにいたい。2024/05/16

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