内容説明
都会は嫌だった。熊本の山や川へ戻りたかった。自分が自分になれるあの豊かな優しい自然へ。そして、ぼくは旅を始めた。自伝エッセイ。
目次
川が美しかった夏
まぶしい青年たち
ぼくたちの三角ベース
兄の土俵入り
メジロとの蜜月
兄嫁の父
兄の鬱屈
六年生の夏
“都会”暮らしの憂鬱
八幡の荒くれ男たち〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
fuji
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この人の本は前に10冊近く読んでいた。釣好きな椎名誠さんの引きで呼んだと思う。外国の大河をカヌーで独り、あるときからは犬を連れての下り旅を何度もなさっている。凄い人だなあと思っていた。巡り会ったこの本で、カヌーで世界の川を制覇される動機(?)と背景を十分に堪能させてもらった気分だった。雨鱒の川の川上さん、四万十川の笹山さんらに通ずる世界。信濃川のほとりで生まれ育った小生にも、共有できる心地や感覚、価値観が少なからず発見できた。面白くて何度も笑ってしまった。 『貧楽』という言葉を文中で発見。合点首だった。2014/11/11
hechima1106
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NC
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- 和書
- 完訳パンセ 角川文庫