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内容説明
明治にルブラン、大正にクリスティー。そして昭和のクロフツまで、推理小説はいかにして日本に移入されたか。
目次
アガサ・クリスティー
S.S.ヴァン・ダイン
ジョンストン・マッカレー
R.オースチン・フリーマン
ガストン・ルルー
フリーマン・ウィルズ・クロフツ
フランス推理小説の怪人たち
J.S.フレッチャー
アルフレッド・マシャール
草創期の短篇作家たち
モーリス・ルブラン
エドガー・ウォーレス
ドイツ文化圏の作家たち
ディクスン・カー
G.K.チェスタトン
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
38
「翻訳史」とあるけれど、個別の作家についての受容史。マッカレーのように、有名なわりにアメリカ本国に「地下鉄サム」のまとまった本がない、というのも意外である。さて本来「翻訳史」ならば、やはり神田孝平訳「揚牙児奇獄」の話を入れてほしかったと思うが、すでにどこかで紹介ずみかな? 戦前によく訳されながら、現在は何も新刊がない作家がいるのは、時代の流れか。2018/06/16
本木英朗
16
3回目の読書。著者は推理小説界の博識の一人で、クリスティやヴァン・ダイン、ルブラン、カーなどの有名どころもそうだが、英米やフランス、ドイツの他の作家も読みやすく、さすがである。というわけでやっぱり面白い。まあむかしと今ではちょっと翻訳の事情が変わっているかもしれないが、それはまた他の人を読んで行こうと思う。2019/01/28
ヨッシー
4
授業用&趣味で読みました。非常に良かったです。様々な作家ごと、どのように本が訳されていったかを紹介しているだけですが、ちょっとコアな内容だとはいえ、海外ミステリ好きの方々にとってはたまらない話ではないかと。全体を通して読むと、明治~昭和にかけていかなる翻訳史が展開されたかが分かり興味深いです。各作家ごとのエピソードも小話としてグッド(クロフツのエピソードは素晴らしい)。同内容の文庫版も出ているので、興味のある方はぜひ。作者も言っていますが、ドイル・クイーン・セイヤーズが収録されていないのは惜しい……。2011/06/05
慧
0
★1/2