内容説明
一九八八年八月、人形峠周辺のウラン鉱山跡地に、五七年から六六年にかけて動燃の前身、原子燃料公社が行なったウラン採掘による放射性残土が野ざらしで放置されていることが発覚した。本書は、その一つ東郷鉱山・方面地区で働いた採掘労働者の証言である。
目次
第1章 原子力開発の底辺から―人形峠・ホピ・セラフィールド・下北を結んで
第2章 野ざらし放置の膨大な核のゴミ―ウラン残土発覚から撤去要求へ
第3章 知らされなかった放射能の危険―ウラン採掘当時の状況
第4章 さまざまな放射能の障害と犠牲―ウラン採掘以後の状況
第5章 肺ガンを誘発するラドンの恐怖―隠されたデータと測定結果
第6章 核のゴミを撤去してクリーンな村を―ウラン残土の撤去交渉の経過