内容説明
一高(旧制第一高等学校)と札幌農学校(現北海道大学)の間には、新渡戸稲造・内村鑑三を巻き込んで、波瀾に満ちた奇妙な交流があった。両校の交流の歴史に登場する明治の先人たちの気概と高い志、および、明治期の学校教育が直面した様々な課題は、現代の日本に対する教訓となり、また警鐘ともなる。
目次
勧誘
発端
人材
教頭
生徒
雄図
大志
信頼
継承
飛躍〔ほか〕
感想・レビュー
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rbyawa
1
h072、何故か学校制度の成り立ちそのものから本が始まっていたのでびっくりしたものの、札幌農学校も一高も最初期の学校になるから「学校制度そのものの迷走」と無関係ではないのね、当時のキリスト教の受け入れレベルの話をしてくれたり、一高が新渡戸さんの校長となるまでにどれほどの荒波だったなどの珍しい話も…、東大に優先的に入れるのであっても遠慮したい治安レベル…。一応ルールが出来たのが木下時代以降か…怖い…。籠城主義から強固な他者廃絶を行う彼らの前に現れたのが、クラーク氏の教えを受けた新渡戸校長。…長い苦労だった。2018/09/27
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