内容説明
北欧神話の主神オーディンは神ではなくて、人類史上の支配者、つまり王である。アジアにあるアーサヘイムの首都アースガルズの支配者で、数々の国々を征服しながら、東方から北進して北欧に至り、最後にはスウェーデンで病死する。生前は常勝の王で、魔術や詩作に長じていた。―北欧版「古事記」、ただしその筆法ははるかに近代的である。
目次
解説
原著者序文
ユングリンガサガ
ハルヴダン黒髪王のサガ
ハラルド美髪王のサガ
ハーコン善王のサガ
灰色マントのハラルド王のサガ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Saiid al-Halawi
7
「煤だらけの梁の下ではけっして寝ず、炉端ではけっして飲まぬ者のみが真のバイキング王と呼ぶにふさわしい。」(p.93 ユングリンガサガ)2013/04/25
吉野小次郎
0
主に前日譚たるユクリングサガ。美髪王ハラルドとその息子である善王ハーコンの物語が面白い。血斧王エイリークよりもその妻グンヒルドが目立つ。「グンヒルドの息子たち」という括りで呼ばれている者たちが後半は頻繁に現れて引っ掻き回してくる。2018/06/27
