内容説明
発売窓口の内側にすわり、四角い窓から見た、まーるい競馬場に生起する、馬と人間の哀歓を現代タッチで描く。中山から香港シャティン競馬場まで、そこは華麗で哀しい人生そのものだった。競争馬への深い愛情と人間観察に裏打ちされた熟女の世界がいま花開く。この本は万馬券を当てたような本である。
目次
１ 中山の窓口から愛を込めて（オケラ街道；孤独の叫び ほか）
２ 言っちゃうぞ、あの話この話（最後の楽園；胎教 ほか）
３ ヨーコが行く旅の空は（ダービー観戦；大志を抱け ほか）
４ 愛と泪のゆかいな仲間（職業病；リベンジ ほか）
５ わが愛しのサラブレッド（さようなら、ハイセイコー；甦る栄光 ほか）
著者等紹介
滝沢陽子［タキザワヨウコ］
千葉県船橋市に生まれる。フリーランスのシネマ兼競馬ライター。明治学院大学仏文科を卒業後、夕刊紙記者のかたわら、アジア・アフリカ作家会議の事務局員をつとめる。１９９９年度ＪＲＡ「優駿エッセイ賞」を受賞。２０００年３月より２００２年９月まで、デイリースポーツの競馬専門誌『馬三郎』にエッセイ「窓口より愛を込めて」を連載
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