内容説明
生涯学習に関する中央教育審議会、生涯学習審議会の答申はかなりの数に上り、その内容も多岐にわたっている。その中には時代を超えて意味を持つものも多い。しかし、時とともに、せっかくの貴重な提言や指摘が活用されずに埋もれたりする。また、新しい提言かと思うことが実はすでに言われていたり、繰り返しにすぎないこともあったりする。本書は、そのような事情を考え、主として平成期に出された答申をいろいろと活用できるようにすべく企画されたものである。第1部では、平成期の生涯学習に関する答申の概要を述べており、第1章「社会教育審議会から生涯学習審議会へ」は、本生涯学習実践技法シリーズの監修をお願いした井内慶次郎先生に特に書き下ろしていただいたものである。第2部は、数ある答申の中から、行政や実践に役立つと思われるところを抽出して、分類し、解説を加えたものである。第3部には、資料として答申抄を掲載したが、これは、答申全文では膨大な量になるため、やむなく抄としたものである。
目次
第1部 生涯学習関連答申の動向(生涯学習関連答申の動向;生涯学習審議会答申の動向―平成8年以降;生涯学習審議会から中央教育審議会生涯学習分科会へ)
第2部 生涯学習関連の答申と解説(生涯学習;生涯学習社会;連携・協力・融合;情報系生涯学習支援;生涯を通じての教育・学習;生涯学習の内容・方法;生涯にわたる学習機会等;社会参加・ボランティア活動;学習成果の評価・認定・認証;生涯学習関連指導者と施設;生涯学習関連行政・法規)
資料編 生涯学習関連答申抄
著者等紹介
井内慶次郎[イナイケイジロウ]
(財)日本視聴覚教育協会会長、元文部事務次官。東京帝国大学法学部卒業。文部省社会教育局に入省後、千葉県社会教育課長、文部省視聴覚教育課長、会計課長、官房長、文部事務次官。退官後、国立教育会館館長、東京国立博物館館長、文部省生涯学習審議会社会教育分科審議会会長を歴任
山本恒夫[ヤマモトツネオ]
現職、八洲学園大学教授、筑波大学名誉教授、教育学博士。専門領域、生涯学習学、関係論。略歴、東京教育大学大学院博士課程(教)修了後、筑波大学、大学評価・学位授与機構教授を経て現職。日本生涯教育学会会長、同常任顧問、文部省生涯学習審議会委員(同審議会社会教育分科審議会会長)などを歴任、現在文部科学省中央教育審議会委員(生涯学習分科会長)、高等教育情報化推進協議会委員など
浅井経子[アサイキョウコ]
現職、八洲学園大学教授。専門領域、生涯学習学、社会教育学。略歴、筑波大学大学院博士課程(教)修了後、淑徳短期大学教授を経て現職。日本生涯教育学会理事、評議員、文部省生涯学習審議会専門委員等を歴任。現在、文部科学省中央教育審議会生涯学習分科会臨時委員、高等教育情報化推進協議会推進委員会委員など
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