感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぱせり
3
九つの短編には、物語らしい物語があるわけではない。差しだされたのは荒野だ。寒々とした荒野の支配者は動物たち。それをそっくりそのまま受け入れているのがインディアンで数々の伝説が生まれている。荒野に住み荒野の一部になってしまう人は独特の魅力をまとっていて、ある人たちを惹きつけずにはおかないのだろう。2021/04/13
紙狸
2
1995年刊。1981年に出版された短編集の翻訳。アメリカの自然、その中の人とモノの関わりが、角度を変えて9つの物語として描かれる。底流はアメリカ先住民の自然観への憧れと、けっして彼らと一体にはなれないという隔たりの感覚だろうか。アメリカという国は広大で多様な自然があり、アメリカ人は自然との関わりを問い直している、と感じた。枕元に置いて、寝る前に少しずつ読んだ。心が柔らかくなり、眠りにいざなわれた。2019/05/21
ベック
0
可もなく不可もなく。2004/01/11
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