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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mstr_kk
8
19世紀、おもに世紀末の美術と文学の厖大なサンプルから、社会的・歴史的なミソジニーをひたすら読み取っていく、非常に浩瀚な研究書です。オスカー・ワイルドについて考えるために図書館で借りました。とても面白いですが、あまりに分量が多く、図書館の返却期限も来たため、斜め読みに終わってしまいました。購入して手もとに置いておきたいとも思いましたが、なかなか高い。2018/07/04
hikarunoir
4
大部だが、十九世紀末の文明推進に男の不安は女を悪とする思想を必要とし、女の抑圧がナチズムの母となった例証を示す図像解析研究。2016/10/09
ひろゆき
3
本が重すぎて右手が痛くなった。分量のため、通読では知識の定着は困難。女性解放など遠い十九世紀末の芸術としての絵画に、女がどのように描かれたか、数百にのぼる絵画を紹介しながら、分析分類する。女性の肉体に男性の願望が投影されているのは当然だが、理想的な関係(物質的な責任を負わず、けれど眺めていたい)が込められているものも。妄想の中では思うがままで、青白い病弱がよかったり、従順を強調したり、はたまた貞淑を誓わすため死に至らせたり。サディズム、マゾヒズム、幼女…。世紀末の中途半端な知識(進化論)が可能にした猛威。2013/02/19
えろこ
1
いやー、読むのに時間かかりましたよ。700ページもある研究論文です。読み終わった後の達成感がすごいです。世紀末美術とかジェンダー論、ファム・ファタールに関心がある人におすすめです。本当に長いので、興味のある所だけ部分読みをするのがよいでしょう2011/10/09