内容説明
人骨によると縄文時代の日本人は全国的にその特徴がほとんど同じで地域差はみられない。ところが弥生時代になると突然変化して、大陸に近い西日本では明確な地域差が生まれてくるという。この謎に迫ると、東アジアを舞台にした壮大な日本人のドラマがみえてくる。縄文から現代まで、およそ一万体の人骨を調査して日本人のルーツを解明してきた形質人類学者の目の前に、日本人の危機的状況の未来が見えてきた。
目次
第1章 弥生人の地域差
第2章 弥生人骨発掘
第3章 中国大陸の古人骨
第4章 南九州・南西諸島タイプの検討
第5章 倭人伝の弥生人
第6章 弥生時代の殺人事件―スケルトン探偵の事件簿
第7章 マカオのキリシタン殉教者
第8章 古人骨から未来を予測する
著者等紹介
松下孝幸[マツシタタカユキ]
1950年、長崎市生まれ。「土井ケ浜遺跡・人類学ミュージアム」館長。医学博士。形質人類学専攻。縄文時代から現代までの人骨の調査と研究をおこない、東アジアをフィールドに日本人のルーツと形質的特徴・変化の解明をめざす
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感想・レビュー
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トムトム
9
大人の儀式で歯を抜く縄文人。家族の死でも歯を抜く。イベントごとに歯を抜く。最初に抜くのは犬歯。おそらく歯に板のようなものを当てて、ぶん殴っていたのでは?痛そう…2019/09/26
犬養三千代
6
副題「日本人のルーツと未来」。縄文から弥生時代の骨の研究成果。地域差もあるとのこと。未来予測が恐ろしいのだが納得する。弥生人が一回の食事で4000回咀嚼しているのに、現代人は620回😱そして大根足からアスパラガス足に!!骨骨、カルシウムは顎の尖った所にいっている。飽食は為にならない😓2021/03/04
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