内容説明
働くことは、基本的な人間の営みの一つだ。ほとんどの人は、必要に迫られて働いているが、満足感を得るために働く人も多い。古今東西、仕事はその人の個性や社会的な立場を判断するための材料とされてきた。本書は『ナショナルジオグラフィック』誌と世界の一流写真家が世界の各地で撮影した数多くの働く男女と子供たちの写真の中から、特に芸術性の高い作品だけを厳選して掲載した写真集だ。
目次
ヨーロッパ
アジア
アフリカ
中東
南北アメリカ
島々
著者等紹介
プロッツマン,フェルディナンド[プロッツマン,フェルディナンド][Protzman,Ferdinand]
数々の文化賞を受賞した作家兼批評家で、米国ニューヨークの芸術誌「ARTnews」の編集者でもある。多くの批評、エッセイを執筆していて、「ワシントン・ポスト」紙、「ニューヨーク・タイムズ」紙、「ウォールストリート・ジャーナル」紙、「インターナショナル・ヘラルド・トリビューン」紙、「ハーバード・レビュー」誌、「ツァイト」誌などに掲載されている。現在、米国メリーランド州ケンジントンに家族とともに在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みさどん
16
分厚くて大きな写真集。間に挟まれる解説が秀逸。過酷な労働環境やこどもの労働の様子、知らなかった現実などがあって、一枚に切り取られたポートレートはどれも圧巻だった。なにより表紙の一枚には心揺さぶられた。先人の努力あってこその今だし、知り得ない世界事情は絡み合っているのだと、強く感じさせられた。2018/01/14
遠い日
12
世界各地のいろいろな民族、いろいろな立場の人々の仕事を写し取ったナショナルジオグラフィック社の写真集。過酷な仕事、信じられないような仕事。華やかな仕事。生きるための仕事。人々の顔の皺に刻み込まれた思いがじわじわ迫ってくる。喜びよりも苦悩の方が色濃く切り取られているように感じられて、胸に迫るものがありすぎる。2017/10/05
め
3
あまりに貧しくて、あまりに裕福で。あまりにつらそうで、あまりにしあわせそうで。生きてきて、初めて写真で涙を流しました。この中の全てのことが鮮やか。この時この写真そのままに働いていた人、今もどこかで働いている人、これからもこうして働いてゆく人、どんな形でも、それが仕事なのだと感じられた。ここにあるのは生きるために働く、命の姿でした。ぜひ、これは見てほしいです。2010/02/17
蘇芳
2
仕事について考えるいい機会でした。2011/02/07
HedgeHogs
0
・反映2015/08/23