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原典 ユダの福音書

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  • サイズ B6判/ページ数 190,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784931450615
  • NDC分類 193.9
  • Cコード C0016

出版社内容情報

「ユダの福音書」原典を日本語訳で忠実に再現。さらに福音書に使われている古代エジプト語コプトの世界的権威や宗教学者、聖書研究者による詳細でわかりやすい解説付き。

【目次】
■はじめに
 ~マービン・マイヤー(米チャップマン大学 聖書研究者)
■原典『ユダの福音書』
 ~コプト語研究者 ロドルフ・カッセル博士、グレゴール・ウルストによる英訳の日本語訳
■よみがえった異端の書
 ~バート・D・アーマン(米ノースカロライナ大学 宗教学者)
■『ユダの福音書』と神秘主義(グノーシス派)
 ~マービン・マイヤー(米チャップマン大学 聖書研究者)
ほか

内容説明

そのパピルス写本は、1600年もの間、エジプトの砂漠で眠っていた。1970年代に発見され、2001年にようやく入手できたこの写本を解読して、研究者たちは驚愕した。これこそ、初期キリスト教の時代以降、誰も目にしたことがなかった“幻の福音書”―イエスの裏切り者、ユダの視点から語られた『ユダの福音書』だったのだ。そしてそこに描かれたユダは、悪役どころか英雄だった。ユダの役割を大胆に再解釈したこの福音書の中で、イエスはユダに自分への裏切りを命じる。新約聖書の福音書の記述とは異なり、ユダは、真にイエスを理解した使徒だったのだ。初期キリスト教の教父たちに異端の烙印を押されて以来初めて、この驚くべき福音書は、今ようやくその全容を明らかにする。本書は原典をわかりやすく翻訳したうえで、詳細な注釈を加えて、初期のキリスト教の興味深い歴史的背景も説明している。イエス・キリストのメッセージを理解するための、新たな糸口となるに違いない。

目次

原典 ユダの福音書
チャコス写本と『ユダの福音書』
よみがえった異端の書
リヨンのエイレナイオスと『ユダの福音書』
『ユダの福音書』とグノーシス主義

著者等紹介

カッセル,ロドルフ[カッセル,ロドルフ]
スイス・ジュネーブ大学人文科学部名誉教授で、世界有数のコプト語学者

マイヤー,マービン[マイヤー,マービン]
米国チャップマン大学聖書・キリスト教学科教授兼チャップマン大学アルバート・シュヴァイツァー研究所長。グノーシス主義およびナグ・ハマディ文書、新約聖書外典の権威

ウルスト,グレゴール[ウルスト,グレゴール]
ドイツ・アウグスブルク大学教授。教会史と教父学が専門

アーマン,バート・D.[アーマン,バートD.]
米国ノースカロライナ大学チャペル・ヒル校の教授兼宗教学部長で初期キリスト教研究の第一人者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

81
ユダの福音書はグノーシス主義に基づくものだということが伝わってきました。聖書を読んでいると、ユダは自主的にイエスを裏切ったような感じがしますが、その裏切りさえイエスの計画であったという視点には驚かされます。実はユダこそがイエスをよく知った使徒である意外な事実。異端の烙印を押されたユダの福音書こそ、イエス理解の上で重要な福音書であったのかもしれません。2016/11/21

Ayumi Katayama

23
1970年代エジプト。『ユダの福音書』が発見された。ユダとはイスカリオテのユダ。金でイエスを売ったと言われているユダ。裏切り者の烙印を押されたユダ。あのユダである。そのユダの福音書があるということも、それがずっと発見されずにいたということも、さらには1970年代になって発見されたということも、今回初めて知った。この本を読んだ、とはいささか言い難い。マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの四福音書さえも読んだことのない私には、そもそも理解できようはずもないのかもしれない。2021/01/05

こぽぞう☆

17
初期キリスト教おもしろいな。それも「黄金伝説」に書かれているような「正統」ではない世界が。グノーシス主義はマニ教の影響もあって東洋の我々に馴染みやすい気がする。一神教でさえないし。新年はこの辺追ってみようと思う。死海写本関係だけは地元図書館にあるみたいだし。2019/12/27

いいほんさがそ@蔵書の再整理中【0.00%完了】

17
*キリスト教*宗教ネタの小説読解の為読了。そのパピルス写本は1600年もの間、歴史の闇に埋もれていた。そう!これこそイエスの裏切り者、ユダの視点から語られた『福音書』だったのだ!神学に激震を与えた、その真偽は如何に!?(紹介文・他より)――弟子でユダだけが教えを理解できた為、その教えを完成させる大役『裏切り』をイエスが指示した、という内容は真偽こそ不明ですが大変面白いものでした!確かに、裏切りの"動機"は依然として合理的な説明はなされていない(悪魔が憑依した等)。誰かこのテーマで小説書いて欲しいものです!2013/06/19

ぽんくまそ

15
これは天下のナショナルジオグラフィック誌が特集していた。裏切り者イスカリオテのユダこそがイエスから使命を託された正しい弟子だったというスキャンダラスな逆転のパピルスは、墓泥棒から複数の古美術商を経て世に出、死海文書やナグハマディ文書に匹敵する重要な発見となった。原文訳と解読に携わった4人の専門家による解説から成る。正統聖書にないトマス福音書を読んだことがあるので、この手のものには耐性があるつもりだったが、それでも、原文は難解だ。この世の創造過程からして創世記とは発想が違う。次はナグハマディ文書を読むぞ。2023/01/03

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