出版社内容情報
「ユダの福音書」原典を日本語訳で忠実に再現。さらに福音書に使われている古代エジプト語コプトの世界的権威や宗教学者、聖書研究者による詳細でわかりやすい解説付き。
【目次】
■はじめに
~マービン・マイヤー(米チャップマン大学 聖書研究者)
■原典『ユダの福音書』
~コプト語研究者 ロドルフ・カッセル博士、グレゴール・ウルストによる英訳の日本語訳
■よみがえった異端の書
~バート・D・アーマン(米ノースカロライナ大学 宗教学者)
■『ユダの福音書』と神秘主義(グノーシス派)
~マービン・マイヤー(米チャップマン大学 聖書研究者)
ほか
内容説明
そのパピルス写本は、1600年もの間、エジプトの砂漠で眠っていた。1970年代に発見され、2001年にようやく入手できたこの写本を解読して、研究者たちは驚愕した。これこそ、初期キリスト教の時代以降、誰も目にしたことがなかった“幻の福音書”―イエスの裏切り者、ユダの視点から語られた『ユダの福音書』だったのだ。そしてそこに描かれたユダは、悪役どころか英雄だった。ユダの役割を大胆に再解釈したこの福音書の中で、イエスはユダに自分への裏切りを命じる。新約聖書の福音書の記述とは異なり、ユダは、真にイエスを理解した使徒だったのだ。初期キリスト教の教父たちに異端の烙印を押されて以来初めて、この驚くべき福音書は、今ようやくその全容を明らかにする。本書は原典をわかりやすく翻訳したうえで、詳細な注釈を加えて、初期のキリスト教の興味深い歴史的背景も説明している。イエス・キリストのメッセージを理解するための、新たな糸口となるに違いない。
目次
原典 ユダの福音書
チャコス写本と『ユダの福音書』
よみがえった異端の書
リヨンのエイレナイオスと『ユダの福音書』
『ユダの福音書』とグノーシス主義
著者等紹介
カッセル,ロドルフ[カッセル,ロドルフ]
スイス・ジュネーブ大学人文科学部名誉教授で、世界有数のコプト語学者
マイヤー,マービン[マイヤー,マービン]
米国チャップマン大学聖書・キリスト教学科教授兼チャップマン大学アルバート・シュヴァイツァー研究所長。グノーシス主義およびナグ・ハマディ文書、新約聖書外典の権威
ウルスト,グレゴール[ウルスト,グレゴール]
ドイツ・アウグスブルク大学教授。教会史と教父学が専門
アーマン,バート・D.[アーマン,バートD.]
米国ノースカロライナ大学チャペル・ヒル校の教授兼宗教学部長で初期キリスト教研究の第一人者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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優希
Ayumi Katayama
こぽぞう☆
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ぽんくまそ
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