内容説明
友達に誘われて出かけた岩手の旅で出会ったのは、過去を言い当てる不思議なおじさん。そのおじさんは私が誰にも言えずに胸に秘めていた秘密を知っていた。そして、ひょんなことから雪の降りしきる川の中で一緒にミソギの儀式を体験することになった。…過去を癒す心の旅、そして魂の旅が始まった。
目次
漂流する一本の棒切れ
不思議なおじさん
丸裸のセッション
雪の中での禊修行
百日間の宿題
私のガラクタと宝物
ご先祖様とおいしいごはん
悪魔のささやき
自分への約束
瞬間を生きる子供
神様からのメッセージ
宝を探し当てる
運命の出会い
岩手のシャーマン
目に見えない世界へ
磨けば磨くほど…
鏡の中に神様がいた
愛と感謝
著者等紹介
浅野佳枝[アサノスミエ]
目白学園女子短期大学卒業後、ファッション誌を中心にライターとして活躍。1997年、取材で訪れた米ニューメキシコでネイティブ・アメリカンの語り部と出会い、自分にとって本当に必要なものは何かを真剣に考え始める。帰国後、一時ライター業を離れ、日本の聖地を巡る旅へ。1999年に復帰以後は、自然・旅・スピリチュアルを主なテーマに執筆を続ける。コラム連載や寄稿の他、広告のコピーやエコロジー雑誌の企画・編集も手がける
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感想・レビュー
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よきし
1
こういう本はなかなか素直に読めず穿った読み方をどうしてもしてしまう。奥に潜まされた意図に敏感に反応してしまう。彼女が体験したことをどうこう批判しようと思わないけど、ちょっとこんなに素晴らしいことだよ、という押し付けがましさを感じてしまう。祖母が滝に打たれる滝行などをよく行っていた関係で禊ぎには非常に親近感を持っている。また日本の神観念と密接に関わっていると思うからこそ、ここに登場するミソギ師やその宗名の背景の描き方の中途半端さにより警戒心を抱いてしまう。好きなテーマだけにちょっと残念。2011/04/24