内容説明
レヒーナが呼び起こした目覚めの光はついに大きな渦となってメキシコ全土に広がってゆく…物語は一挙に怒涛のクライマックスへ。民を魂の自由へと導いた、メヒコの女王の劇的な生涯。
目次
第５章 水の試練―総長のデモ行進（ミントのガムはもうないよ；無慈悲な長官；機動隊出動 ほか）
第６章 風の試練―沈黙の行進（コンパニオンの活躍；国民の目覚め；鳴り響く神聖な楽器 ほか）
第７章 火の試練―トラテロルコの虐殺（止められた「運動」；クアウテモックの形見；天の女王 ほか）
著者等紹介
ピーニャ，アントニオ・ベラスコ［ピーニャ，アントニオベラスコ］［Ｐｉｎａ，Ａｎｔｏｎｉｏ Ｖｅｌａｓｃｏ］
１９３５年メキシコのゲレロ州生まれ。メキシコ国立自治大学（ウナム）法学部卒業後、歴史と会計制度を中心として研究・教育活動につくしてきた弁護士であり、メキシコの国民的人気作家。ユニークな歴史観に立って、人類の進化や現在地球が直面している危機とその解決策に深い示唆を与えている
竹西知恵子［タケニシチエコ］
１９５０年群馬県生まれ。神奈川大学スペイン語学科に入学。卒業後マドリードで語学修業。１９７８年、メキシコに移り、時事通信、ジェトロ・メキシコ・センターなどを経て１９９７年からフリーの通訳・翻訳家
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感想・レビュー
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まにえら
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★★★☆☆レヒーナの姿に真の女性性…受容性。殉教者という言葉で書かれているけれど、宗教的なものではなく、すべての存在の魂へ信仰を持つということかもしれない。上巻の心踊る面白さは下巻に入りトーンダウン。内容だけに筆者の筆も重かったのかもしれない。読み進めるのも辛かったけれど、その辛さゆえ世界の政治と国家に興味を持つきっかけとなった。読んでよかった。2016/09/11
