内容説明
ロシアと国境を接する二つの国。北欧のフィンランドとバルト三国の一つエストニア。ソ連邦成立、第二次世界大戦という激動の時代の中で、存亡の危機に直面し、そして約五十年後、ソ連邦の崩壊を迎える。歴史にみる国家の独立と安全保障追求の姿。
目次
第1章 ロシア帝国の滅亡と小国の独立―帝国滅亡によるロシア領域の縮小(革命生起以前のロシア帝国の領域;ロシア帝国の大公国フィンランドの独立;ロシア帝国エストニア民族の独立;フィンランドの独立維持体制・態勢の強化)
第2章 ドイツとソ連邦の勢力圏拡大に対するフィンランドとエストニアの抵抗―ソ連邦の戦争による領域の拡大(国際情勢の悪化;ソ連邦の安全保障上の要求に対するフィンランドとエストニアの抵抗;ソ連邦の軍事的要求に対するフィンランドの抵抗;ソ連邦のエストニア占領およびエストニアのソ連化;ドイツのソ連邦侵攻にともなうエストニアの占領およびソ連邦の対ドイツ攻勢にともなうエストニアの再併合;ドイツのソ連邦侵攻にともなうフィンランドとソ連の戦い)
第3章 ソヴィエト社会主義共和国連邦(ソ連邦)崩壊にともなうフィンランドとエストニアの安全保障に関する取組み―連邦崩壊によるロシア領域の縮小(ソ連邦崩壊までの概要;ソ連邦崩壊(冷戦終結)前後の安全保障環境の変化
フィンランドの新たな安全保障体制・態勢構築に向けての取組み
エストニアの独立と新たな安全保障体制・態勢構築に向けての取組み)
著者等紹介
鬼塚隆志[オニズカタカシ]
昭和47年防衛大学校(16期、電気工学科)卒。第12特科連隊長兼宇都宮貯屯地司令、陸上幕僚監部調査運用室長、愛知地方連絡部長など。富士学校特科部長を歴て、化学学校長兼大宮駐屯地司令で退官。ソ連邦崩壊前後の1990年から1993年にかけてフィンランド防衛駐在官、エストニアの独立後はエストニア防衛駐在官を兼務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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