内容説明
本書は、若年寄堀田正敦が中心となり編纂された旗本二千七百余名の、厖大な伝記史料集である。文政十年、堀田正敦は林述斎に諮って、昌平坂学問所において、戸田氏栄を首席編集員として、本書の編纂に当らしめ、天保六年九月に二百三十五巻を献上した。天保八年に補訂が加えられた副本が内閣文庫に架蔵されている。本書の内容は、近世初期から徳川家光の没した慶安四年までの幕臣の家譜である。堀田正敦は自らが編纂の総裁をつとめた寛政重修諸家譜が、禄高一万石以下の諸家については十分な伝記編纂がなされていないことを遺憾としていたので、再び幕府公撰の本書によって欠陥を補うことを意図したものである。
目次
村串
村瀬
武蔵
武藤
武者
向井
向山
牟礼
室賀
上田〔ほか〕