感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
更紗蝦
28
この本で紹介している「戦争漫画」は、1930年代に日本に出現し、その頃の少年少女たちを熱狂させ、数年後に消えてしまった<まぼろしの漫画>であり、具体的にいえば、田河水泡の『のらくろ』や阪本牙城の『タンク・タンクロー』などの系統の作品郡です。読んでいて思ったのは、こういった 作品群の読者層には、作品の世界観に没入するタイプだけでなく、「絵を描いて食べていける人」(=作者)に憧れるタイプも相当数いたのでは…ということでした。後者のタイプだと、作品のメッセージ性や娯楽性よりも、作画の技法を重視するでしょう。2024/08/20
がんぞ
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日本人は血を見るさえ好まない草食の平和主義であり、さらに子供を甘やかす民族性だから《戦闘描写》も温和で多くは夢オチ(だからタイトルに『まぼろしの…』とある)、人種憎悪など欠片もない。あまりに現実離れしていたから少年漫画は「太平洋戦争中は皆無だった」、『のらくろ』さえ。(もちろん、漫画は子供の読み物で、文藝を読みたい子は大人と共通のものを読んでいた、小学校卒業の満15歳で(それ以前の家事手伝いは当然として)労働参加するのが普通なだけに大人の世界に近しい。職業の決定も、女子の結婚も早かったし遊んでいる暇はない2017/02/01
映画屋
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図書館本 大陸は広かった。読み応え有り。2012/05/27
ipusiron
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2005/5/?読了