内容説明
本書は、1987年4月から1992年3月までの5年間、著者が東京都立羽田高等学校に校長として勤務していた時の回想を中心にまとめたものである。当時200校以上を数える都立高校の中でも、最右翼の「教育困難校」の一つと言われた羽田高校に赴任し、その間著者が、献身的な働きをした多くの教員と一緒になって羽田高校を変え、特色ある高校として再生させた物語がこの本の骨格を形成している。意外に少ないのが、学校という組織におけるリーダーとしての校長の実践に基づいた手記である。著者が本書を書いた理由の一つはそこにある。
目次
第1章 改革の始まり(校長がかわれば学校が変わる―変わらなくてよいほど完全無欠な学校はない;2、3年辛抱すれば?―男子の本懐 ほか)
第2章 学校再生への道(コース制導入の契機―学習意欲改善の切札;コース制とは何か―新制高等学校誕生と関連して ほか)
第3章 教育を想う(校長の条件―私のリーダー論;生徒と校長―対等に接し、話は短く、長所に着目 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケニオミ
4
元都立羽田高等学校(現在都立つばさ総合高等学校)の校長が当時荒れていた羽田高校での改革、そして教育について記した本です。娘を日本の学校へ入学させて以来、学校は意味のないルールを子供達に押し付けているように感じていました。また、校長は学校を変える裁量権をもっているのに、学校を変えようとしないのはなぜだろうと思っていました。本書を読んで教育界の異質性を改めて感じました。著者が述べていた「教師の常識、世間の非常識」というのはどこの国でも同じだなあと、私自身外国人学校に勤めていた経験から納得してしまいました。2012/04/08
-
- 和書
- 余白、に
-
- 電子書籍
- スター・ウォーズ エピソード6/ジェダ…