内容説明
30年前は歴史である。まして40年前は。風俗紊乱といわれた昭和50年代半ばから末年にかけてのあの時代。どんな人がいて、どう生きたのか?当時の風俗ルポが、いま甦る!
目次
1 ザ・トルコ嬢
2 現代トルコ小町列伝
3 旅まくら男遊興伝
4 ザ・吉原―男と女の欲望の向こう側
5 泡の中の懲りない人々
6 “新・風営法”施行前後の風俗業界現場事情
7 個室付き特殊浴場60年史
著者等紹介
伊藤裕作[イトウユウサク]
1950(昭和25)年2月、三重県津市生まれ。早稲田大学教育学部を7年かけて卒業後、風俗を主たるフィールドにしたフリーの文筆業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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雲をみるひと
6
昭和後期に週刊誌に掲載されていた風俗レポを再構成した作品。内容からも出自からも読み物として楽しめる面はあまりないが、トルコ風呂という名称やそこで提供されていたサービスから、当時の社会を知る助けにはなる。巻末の昭和の風俗史はよくまとまっている。2019/05/15
Meroe
1
主に昭和末年に掲載された、いわゆる「トルコ風呂」とそこで働く女性についての雑誌記事をまとめたもの。いろいろなことが書かれているが基本的に雑誌とトルコ風呂の顧客である(となりうる)男性向けに書かれており今日の視点からのコメントもないので、ダメな人は本当に読めないと思う(私もなんどかめげそうになった)。昭和感あふれる饒舌。「トルコ嬢」の身の上話は、もちろんリップサービスも大いにあるのだろうが、悲痛な覚悟をもってその仕事を選ぶ人が多かったのだなと感じさせる。2015年。2016/01/16
ナツ
1
昭和のトルコ風呂時代からソープランドに変わるまでの移り変わりがよくわかる!嬢の事やソープならではの技術、独特の備品・設備等から風営法や今は無きソープ街について!雄琴の成り立ちなんかは全く知らなかったので以外だった! 白黒だが貴重な写真もあり良かった!2016/01/06
うえだ
0
昭和63年当時、まだ土曜日は半ドンだった。昭和天皇の崩御までのなんとなく陰鬱だった日々、それでもレンタルビデオ屋は空いていた。2018/03/29